週に30時間より多く働くと頭が悪くなるぞ!と言われてもねぇ…
「週に30時間より多く働くと頭が悪くなるぞ!」ってなおもしろい調査(1)が出ておりました。
これは慶応大とメルボルン大の共同研究で、オーストラリアの男性3,000名、女性3,500名を対象にしたもの。みんなの年齢は40〜70才ぐらいで、まずは全員の普段の仕事ぶりを調べたうえで、認知や記憶力のテストを行ったらしい。
その結果わかったのは、
- 40才を過ぎたあとで週に30時間より多く働いていると、認知機能にネガティブな影響が出る
- 女性の場合は、平均で週に22〜27時間の労働がベスト
- 男性の場合は、平均で週に25〜30時間の労働がベスト
- 労働時間が週に50〜60時間より多いと、まったく働いていない人と同じぐらい認知機能が下がる
みたいな感じ。だいたい上の時間より多く働くと、激しい疲れとストレスが一気に悪化していく傾向があったうえに、認知機能にダメージが残る可能性もあがったみたい。怖い話ですなぁ。
研究者いわく、
この研究では3つの認知テストを行ったが、いずれも週に25〜30時間の労働時間のとき、認知機能がマックスになった。
この数字より労働時間が多くても、労働時間が少なくても、同じぐらい頭は悪くなる。働きすぎは疲労とストレスを引き起こすため、認知起動が下がるのだろう。
つまり、いかにカラダと頭をリフレッシュするかが、脳を最適化するためのコツなのだろう。
とのこと(2)。働きすぎても働かなさすぎても、ストレスで頭は悪くなってしまうんだ、と。
ただし、この現象が起きるのはあくまで40代を過ぎてからで、20〜30代にはなんの問題もないとのこと。どうも若者は脳のリカバリーシステムが衰えてないんで、オッサンにくらべてダメージからの復帰が早いらしい。うらやましいですなぁ。
にしても、労働時間が週に30時間以内ですむ人なんて、ほとんどいないんじゃないでしょうか。わたしも週に50〜60時間は普通に働いてますんで、かなり認知はおとろえてるのかもしれんですな。
もっとも、仕事に対してストレスを感じるかどうかは個人の解釈しだいってとこがあるんで、いちがいに時間の長短だけでは判断できなさそうではあります。いきなり労働時間を短くできる人は少ないでしょうから、ひとまずマインドフルネスに作業をこなして、ストレスと自分を切り離していくのがいいかもですな。