外向的だけど貧乏な人ほど高級品に金を無駄使いしちゃう問題
外向的+貧乏は破産への道
内向的・外向的って性格分類がありまして、わりと昔から「幸せになりやすい」と言われてるのは外向的のほう。外向的な人は社交好きでコミュニケーション上手が多いんで、自然と幸福度も高まっていく、という話です。バリバリ内向人間の私としては困っちゃうんですが、これが現実。
ただ、近ごろ出た論文(1)は、外向的な人のダークサイドに触れててちょっとおもしろい。ざっくり言えば「外向的な貧乏人ほどお金を浪費しがち!」みたいな話です。
700人の消費パターンを1年調べた
これはロンドン大学の研究で、718人の男女を対象にしたもの。まずはみんなの収入、貯金、負債などをチェックしたうえで、その後12カ月にわたって全員が「お金をどう使ったか?」を記録していったんだそうな。
さらに、このデータはオンライン上で第三者によって採点されまして、ランク1(見栄っ張りじゃない消費)〜ランク5(見栄のために使う消費)にわけたんですね。たとえばランク1だと、格安店での買い物、光熱費の支払い、質屋の利用みたいな感じ。いっぽうでランク5は、海外旅行、絵画の購入、ゴルフ会員権あたりがふくまれております。
外向的で収入が低い人ほど見栄っ張り消費が多い
ここから、すべての消費データと参加者のビッグファイブを照らし合わせたところ、
- 外向的で収入が低い人ほどランク5の商品にお金を使いがち!
- 収入が低い内向的な人はランク5には手を出さない
って傾向があったそうな。この結果は各人の収入や負債を調整したあとでも見られたそうで、どうも外向的な人は、収入が低くなるほど見栄のためにお金を使いたくなるみたい。
外向的な人は貧しさを見栄で埋め合わせようとしがち
研究者いわく、
外向的な人は、よりステータスが高い体験や商品に金を出すことで、自分の貧しさを埋め合わせようとする。低収入に対する消費行動は、性格の違いに大きく影響されている。
とのこと。収入が低くなるほど、外向的な人の暗黒面が浮かび上がってくるわけですな。
まぁバリバリ内向的な私にはあまり関係がない話ですが、自分の傾向が気になる方は「ショートビッグファイブ検査」で自己診断をどーぞ。ついでに、ムダな買い物に頼らずに幸福感を高めたい場合は、「人生の幸福感を高めやすい性格のトップ5とは?」などをご参照ください。