今週の小ネタ:ダメージを受けた脳を9歳若返らせる方法、美女とイケメンを見ると人の食事チョイスはどう変わるか?
ダメージを受けた脳を9歳若返らせる方法はこれだ!
まずは65歳そこそこの男女160人を対象にした研究(R)で、「衰えた脳を復旧させる方法はこれだ!」みたいな内容になってます。
ここで集めた参加者がどんな人たちだったかというと、
- 痴呆症ではないものの、運動不足と高血圧のせいで認知機能に衰えが見られる
- 年齢は65歳前後だが、認知テストの成績は健康な93歳と同じレベル
って感じで、実年齢よりも平均で28年ほど脳のダメージが進んだ方々だけを選んだそうな。この脳機能をどれぐらい復旧させられるか?ってのが本論のテーマなわけです。
で、ここで参加者たちが指示されたのは2つです。
- 1日30〜45分のウォーキングを週に2〜3回やる
- DASHダイエットをやる
DASHダイエットってのは高血圧を改善するために開発された食事法で、ざっくりカリウムが多い野菜を食べて塩分を少なくしつつ、飽和脂肪なんかも減らしていく内容になってます。循環器系の改善には一定の評価がありまして、血圧にお悩みの方には良い食事法ではないかと。
実験期間は6ヶ月で、どんな違いが現れたかと言いますと、
- みんな認知テストの成績が平均で9歳若返った!
だったそうです。もとが28歳分も脳がダメージ受けてたんで「9歳」と言われるとショボい印象もありますけど、たった半年の介入でしかないことを考えれば良い数字じゃないでしょうか。なによりも、運動不足のせいで脳が衰えても、後からそれなりに取り返せるのがわかったのは素晴らしいっすねー。
美女を見た男は肉を食いたくなり、イケメンを見た女は野菜を食いたくなる
次はモナシュ大学などの実験(R)で、まずは結論から言っちゃうと、
- 美女を見た男は肉を食いたくなり、イケメンを見た女は野菜を食いたくなる!
みたいな感じです。なんかすごいですね(笑)
これは1600人超の男女を対象にした研究で、例えばある実験はこんなデザインです。
- 参加者に美女かイケメンの写真を見せる
- ビーフジャーキーと生野菜のどちらを食べたいかを選んでもらう
さらに、また別の実験では、
- 参加者に美女かイケメンとのデートを想像してもらう
- ビーフバーガーとサラダのどちらを食べたいかを選んでもらう
みたいになってまして、とにかくこの研究チームは「パートナー選びと食事のチョイスは連動してるんじゃないか?」と考えたわけですね。
でもって結果はその予想どおりでして、
- 美女について考えた男性の86%は肉を選んだ!
- イケメンについて考えた女性の54%は野菜を選んだ!
みたいな違いがハッキリと出たんだそうな。なんでこういう現象が起きたのかと言いますと、
原始時代において、肉はステータスと結びついていた。厳しい環境を生き抜くためには、肉が手っ取り早い栄養ソースだったからだ。
さらに時代が進んでも、王族や貴族ほど肉を食べる量が多かった。肉は裕福さの象徴だったからだ。
とのこと。原始時代では肉こそが富の象徴だったため、その時にできあがった心理が、現代でも男を肉に走らせるのでないか?ってことですね。
というと、逆に女性が野菜を選ぶのはなぜか?ってのが気になりますが、
女性の場合は、自分の健康レベルと美貌を強調するほうが原始時代では適応だった。そのため、野菜の方を強調するのではないか?
って感じになってます。原始時代の環境において女性は美と健康が重視されたため、現代では野菜を選びやすいのではないか?って話っすね。
そんなわけで、もしデート中の男性がいつもより肉を食べたり、逆に女性がいつもより野菜を食べ始めた場合は、こちらに気があるサインなのかもしれないっすね(笑)