抗酸化フルーツの「ブルーベリー」はメタボの改善にも効くぞ!という実験のお話
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このブログでは何度も「ブルーベリーはいいよー!」って話をしていて、その有効成分であるアントシアニンを配合したお菓子まで開発したぐらい(笑)。まぁそれぐらい体にいいって証拠が多いフルーツなんですよ。
でもって直近のデータ(R)もブルーベリーに関するもので、「ブルーベリーはメタボに効くの?」って問題を調べた研究になってます。
具体的には、メタボに悩む男女138人を対象にしてまして、
- 少なくともBMI25以上の過体重、または肥満体型
- 年齢は50〜75歳
- HDLコレステロールが 40mg/dL以下で中性脂肪が150 mg/dL以上
- 最高血圧が130以上で、最低血圧が85以上
- 空腹時血糖値が100 mg/dL以上
といった人たちだけを選んでおります。いずれもなかなかヤバい数値ですね。
実験では全体を3つのグループに分けまして、
- 1日に26mgのブルーベリーパウダーを飲む
- 1日に13mgのブルーベリーパウダーを飲む
- なにも飲まない
といった介入をそれぞれ半年にわたって続けてもらったそうな。サンプル数も多いし期間も長いしで、なかなかよろしい実験ではないでしょうか。
その結果、どんな違いが確認されたかと言いますと、まず残念ポイントから行きましょう。
- ブルーベリーを食べてもインスリン抵抗性は改善しないっぽい
- HDLコレステロールにも変化はみられなかった
ってことで、インスリンの効きと善玉コレステロールは変わらなかったみたい。うーん、残念。
続いて、嬉しいポイントを見ていくと、
- HbA1cは0.32ほど改善した(なので、続ければインスリン抵抗性にも効く可能性は高い)
- 中性脂肪が0.25mmol/L、およびLDLコレステロールが0.04mmol/Lほど改善が見られた
みたいになってます。なんだかたいしたことのない数字のようですが、この数値について研究チームいわく、
1日に26mgのブルーベリーパウダーにより、循環器系の機能と動脈の硬さに改善が見られた。これは、心疾患の発症リスクを12〜15%下げるのに十分な効果だ。
ただし、1日に13mgよりも下のブルーベリーパウダーを飲んでも、目立った効果は得られないようだ。メタボな人は、より多くのブルーベリーを食べた方がいいかもしれない。
とのこと。ちょっとの改善でも心疾患リスクの予防って意味では結構な価値があるもんなんですね。
まぁ過去にも「アントシアニンでコレステロールが減る!」とか「ベリー類で心疾患リスクが減る!」みたいなメタ分析もありましたのでそこまで驚きの結果ではないわけですが、やっぱ日常的な食事ルーチンに加えておくのが良さげですねー。