子ブタ君からやさしく教わる「瞑想で人生がラクになる理由」
以前に「サルでもわかる『マインドフルネス』入門」 でご紹介した「マインドフルモンキー、ハッピーパンダ」って絵本が良かったので、同じ作者による「こぶたくんのめいそう」も読んでみました。
日本版もあるんですが、Kindle版が安かったので今回は原著を購入。 マインドフルネスの意味をやさしく説明してくれた「マインドフルモンキー、ハッピーパンダ」に続いて、今回は瞑想の意義とメリットを教えてくれる内容になっております。
ざっくり紹介しますと、
「わたしたちの世界は、時として、とてもせわしなく、うるさいものに感じられます」
「いつも時間に追われていて、急がなきゃ!急がなきゃ!急がなきゃ!と思ってしまうこともしばしばです」
「なにか上手くいかないことがあると、心の底からイライラしてしまうでしょう」
「そんなとき、穏やかなこぶたくんは、ちょっと一息入れて静かな場所を探し、何度も何度も呼吸をくり返します」
「穏やかなブタ君たちは、一国の王様や女王のように座ります。足の下には固い地面を感じ、まわりには大きな空しかありません。毎日、彼らは自分の心が鎮まるまで、呼吸の出入りを感じながら座り続けます」
「そして、穏やかなブタ君たちは、大空を飛ぶ鳥のような気分になります」
「空気が冷たくすんだ夜の池のように、心は静かです」
「おかげで、ブタ君たちは、物事を起きたとおりに受け取ることができます。変えられないものを変えようと願うことはありません」
と、こんな感じ。つまるところ、瞑想のポイントは「物事を起きたとおりに受け取る」ようになることで、それが結果的に「マインドフルネスの科学的なメリット」で紹介したような、さまざまな効果につながっていくんでしょうね。
ちなみに、本書を読んで思い出したのは、神経症の治療などに使われている「ニーバーの祈り」。
変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。
瞑想ってのは、この「識別する知恵」を手に入れるための方法の1つなのかもなー、と思います。
ちなみに、このあと本書では、こぶたくんによる具体的な瞑想法の解説がついております。興味のあるかたは、お手にとってみてくださいませー。