「通勤時間が長いと、離婚が増えてデブになる!」という研究
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ここ数年、ポジティブ心理学の本でよく取り上げられるネタが「通勤」。お金や人間関係に匹敵するレベルで人間の幸福を左右するんですが、意外と見過ごされがちな要素であります。
通勤時間が長いと離婚が増えてデブになる!
通勤時間と幸福度の関係について調べた研究は結構ありまして、例えば2011年にスウェーデンで出た論文。ダンナの通勤時間が45分を超えると、その夫婦の離婚率が40%も上がったというんですな。研究者は「なんで通勤で離婚率があがるんだろう?」としかコメントしてないんですけども、単純に夫婦のコミュニケーションが減るからじゃないかって気がしますね。他にも、「ストレングスファインダー」で有名なギャロップ社の調査では、通勤に90分以上かかる人は不安感が高くて日々の満足感も少なめだったり、カリフォルニア州立大も「通勤が長いと肥満になる!」って論文を出してたり。
さらに面白いのはブラウン大学の研究で、通勤時間が1分増えるごとに、運動時間が0.0257分、睡眠時間が0.2205分ずつ減ることがわかったらしい。日本の通勤時間の平均は往復1時間17分なので、年間で約73時間も睡眠時間が消えていることに!ギャー!
通勤のツラさは年収が40%上がらないと割にあわない
ここまでの話をまとめますと、- 通勤時間が長いと離婚が増える!
- 通勤時間が長いと不安になる!
- 通勤時間が長いとデブになる!
- 通勤時間が長いと運動量が減る!
- 通勤時間が長いと睡眠時間が減る!
というわけで、まことに過酷な結論という他ありません。そのうえ、2004年にチューリッヒ大学が発表した論文(3)では「通勤のストレスを埋め合わせるには、年収が40%アップしないと割に合わない」って有名な結論が出てまして、さらに傷口へ塩を塗りこまれる勢い。
今後、引っ越しをお考えの方は、ぜひ以上のデータをふまえた上で転居先をお考えください。私も過去3年間で2回ほど引っ越しましたが、そのたびに会社に近いエリアに変わりまして、いまでは会社から自転車で10分の場所に住んでおります(笑)。