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どんな場面でも1秒で最高のパフォーマンスを発揮する方法


2009年の「ソーシャルコグニション」誌に載った「有能な人をイメージすると自分のパフォーマンスもあがる!」て論文がおもしろかったのでメモ。




要点を抜粋しますと、


ここまでの研究で、何らかのステレオタイプな人物像を頭に浮かべると、人間は、そのステレオタイプのキャラクターに沿った行動を取りやすくなることがわかっている。今回の研究では、この現象に対して自己効力感がどのような役割を果たすかを調べた。

具体的には、前もって「大学教授」のステレオタイプなイメージを頭にすり込まれた被験者は、そうでない被験者にくらべて自分の知識に自信をもつ傾向が強かった。また、その結果として自己効力感が高まり、一般常識テストの結果もよくなった

この現象は、続いて行われた実験でも確認されている。一流アスリートのステレオタイプなイメージを頭にすり込まれた被験者は、そうでない被験者にくらべて運動のパフォーマンスが実際にアップしたのだ。このケースでも、自己効力感によってパフォーマンスの向上がもたらされた。

といった感じ。とにかく有能な人のイメージを思い浮かべれば、そのあとの自分の能力もあがっちゃうわけですね。


プレゼンの前にジョブズの姿を想像するのもアリだし、固有の人物でなくても、テスト前に典型的な東大生のイメージを頭に浮かべるだけでもいいでしょうね。地味に応用範囲が広そうなテクニックですなぁ。



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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。