「読解 評論文キーワード」は受験生じゃなくても必読な件
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斎藤哲也編著「読解 評論文キーワード」を読みました。
評論文でよく見かけるキーワード225個を解説した一冊。各テーマごとに実際に入試に出た文章が収録されていて、さぞや編集は大変だったろうなぁ、と。
「グローバリゼーション」やら「自由主義」やら異論反論が多い単語も多いものの、基本的に両論併記な説明になっていてバランスがよいし、ところどころにイラストもはさんであって説明の上手さに感心。
個人的には、
- エートス
- 近代的自我
- ア・ポステリオリ
- ディスクール
- トポス
- 脱構築
- 親密圏
あたりの単語が勉強になりました。風景論とか親密圏とか、そんな議論があるなんて初めて知りましたわ。
そんなわけで、思いっきり高校生むけの本ではありますが、これを読むと「頭がいい人たちは、いまこんなことを考えてるんだな〜」ってことがわかりますし、簡単に頭が良くなったフリができしで、なかなかお得な一冊になっております。わたしのような教養コンプレックスが強い人には特にオススメ(笑)。