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良い習慣をガッツリ増やすためのハーバード式「20秒ルール」

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ときおり習慣化のコツを紹介している当ブログ。過去には行動経済学組織行動学心理学をベースにしたテクニックを取り上げてきましたが、個人的に「if-thenプランニング」と並んで「効果があるなー」と思ったのが「20秒ルール」であります。 



 

 

ネタ元はハーバードのショーン・エイカーが書いた「幸福優位7つの法則」。その内容を超簡単にまとめると、

 

  • 良い習慣を増やしたいときは、その習慣を身につけるのにかかる手間を20秒だけ減らす
  • 悪い習慣を減らしたいときは、その習慣を身につけるのにかかる手間を20秒だけ増やす

 

といったところ。本のなかでは、ショーン・エイカーがギターを学んだときの体験が書かれてまして、ずっとクローゼットにあったギターを、20秒で手に取れる範囲に置き直したところ、無事に練習が続くようになったそうな。

 

 

他にも例をあげるなら、

 

  • テレビを見る時間を減らしたければ、リモコンを取りに行くまで20秒かかる場所に置く
  • スマホに費やす時間を減らしたければ、SNSアプリなどはフォルダの深い場所に置く
  • 筋トレの習慣をつけたければ、ダンベルを部屋の中央に置く

 

みたいな感じ。これは行動経済学の考え方に近くて、ダン・アリエリーの「人間の意思力なんて当てにならないんだから、自動的に目標を達成できるシステムを作ろう!」って主張を、非常にスマートなルールに落としこんだ印象であります。

 

 

わたしの場合は、このルールに従って瞑想用の座布団を部屋の中央にセットし、タイマーアプリをiPhoneのドックに置いたところ、無事に瞑想が習慣になっております。なにか続けたいことがあったら、まずは「20秒だけ手間を減らせないか?」と考えてみる「20秒ルール」。オススメです。

 

credit: Tal Bright via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。