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どうしても眠れないときは「起き続けるぞ!」と頑張ってみるべし

Asleep

「その科学があなたを変える」でおなじみのオモシロ心理学者、リチャード・ワイズマン博士のYouTubeチャンネル(1)で知った論文(2)。どうしても眠れないときは、逆に「起き続けるぞ!」とがんばったほうが速く寝つけるらしい。

 








これはグラスゴー大学の実験で、参加者は不眠症の患者さんたちが34人。全員を2つのグループにわけたうえで、それぞれ以下の指示を14日間にわたって実行してもらったんですね。

  1. どうにか眠れるように頑張ってもらう
  2. できるだけ起き続けるように頑張ってもらう


その結果は明白で、起き続けるように頑張った参加者ほど、結果的には眠りに入るスピードが速くなったらしい。


これは、心理学的には「逆説思考」と呼ばれるテクニックだそうで、ポイントとしては、

  • できるだけ目を閉じないようにする
  • 横になる以外は何もしない(TVやスマホは絶対NG)


の2点が大事とのこと。どうも、眠ろうと頑張るほど「眠れない自分」に意識が向いてあせっちゃうのが、起きようと集中することで気がそれてリラックスできるらしい。


以前に、足りないものに意識が向かうほど何も上手くいかなくなっちゃう「欠乏の罠」についてご紹介しましたが、ちょっと似たものがありますね。睡眠に関しても欠乏の心理は適用できるってことなのかも。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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