仕事のやる気を持続させるための最適な休憩時間とは?
休みなしで仕事をすると、逆に効率が悪くなっちゃうのは当然の話。根をつめて作業をしたせいでミスが増えたり、やる気が失せたりするケースは誰でもありましょう。わたしもそうです。
「 90分の仕事→20分の休憩」のサイクルがひとつの目安に
といっても、何時間もダラダラ休んでも仕方ないんで、休憩の最適ラインを知りたいところであります。
そこでまず参考になるのが、「手軽に生産性が上がると噂のメモ術『アカウンタビリティチャート』」でも取り上げた「ウルトラディアンリズム説」。ネタ元は1995年の論文(1)で、なんでも多くの人は、目が覚めているときも睡眠時と同じようにエネルギーが変動しているというんですな。
つまり、90分おきにレム睡眠が発生するように、起きているときも、
- 90分間の覚醒状態
- 20〜30分の眠気
をくり返しているようなんですな。
もちろん、5〜10分ぐらいの個人差はありますが、いずれにせよヒトの集中力が定期的に変動しているのは間違いなさそう。つまり「90分の仕事→20分の休憩」のサイクルがひとつの目安になるでしょう。
午後からはポモドーロに切り替えてみるのもいいかも
ただし困ったことに、ヒトの集中力サイクルは朝と夜でも変動するんですよね。
意志力の研究で有名なバウマイスター博士の実験(1)によれば、ヒトの注意力は朝にMAX状態で、時間が経つごとにどんどん低下していくそうな。こうなると、90分のサイクルを守るのはちょっとキツいかも。
いまのところ時間帯ごとの集中力を調べた研究はないんですが、例えばオークランド大のバーバラ・オークリー博士などは、「25分間だけ集中 →5分休憩」のサイクルをくり返すポモドーロ法を支持しております。午後になって持続力が切れてきたら、ポモドーロ法に切り替えてみるのもよさげ。
もうひとつ、とてもざっくりした調査ですが、DailyMuseが作業記録アプリ(2)で休憩時間と生産性の関係を確かめたところ、
- もっとも生産性が高い人は「52分の仕事→17分の休憩」のサイクルを使っている!
って結果だったそうな。厳密なデータではないものの、試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。
まとめ
以上の話をまとめると、
- 午前中は「90分の仕事→20分の休憩」サイクルで
- 午後になったら「52分の仕事→17分の休憩」サイクルにシフト
- さらに疲れてきたら「25分間だけ集中 →5分休憩」のサイクルへ
みたいに切り替えていくといいかも。ここから最適な休憩タイミングを探していただければと思います。