メンタルが壊れちゃう砂糖の量がわかったかもしれない件
砂糖はメンタルにヤバい?
当ブログでは、昔から砂糖についていろいろ書いております。いまんとこの見解だと、
って感じになっていて、まぁ世間で言われるほど悪いもんでもないのではないか、と。
ただし、もうひとつ砂糖には「メンタルによくない!」って話があって、これについてはどうなんだろうなーというのが現状。当ブログでは、過去に「大量の砂糖で頭が悪くなるかも?」って話を紹介したものの、マウス実験ばっかりで実際のとこはよくわかってなかったんですな。
メンタルを壊す砂糖は1日67g以上
そんな状況下、ロンドン大学から「メンタルを壊す砂糖の量がわかったよ!」って論文(1)が出まして、なかなか参考になったのでした。
これは1,980年代から続くWhitehall IIって健康データを使ったもので、およそ5,000人の男性と2,000人の女性が対象。22年にわたって砂糖の消費量とメンタルの変化を追っかけた観察研究になっております。
まずはざっくり結果からいくと、
- 1日67g以上の砂糖を摂る男は、1日40g以下の男よりも鬱病の発症率が23%も上がる!
- ところが、女性は砂糖を摂っても特に影響はない!
みたいな感じ。男性の経済状況や運動量といった要素を取り除いても、1日67g以上で激しくメンタルが悪化する傾向が確認されたそうな。いっぽうで、女性には同じ相関が見られなかったのが何とも不思議ですが、このあたりはまったくの謎。
砂糖入りの食品が最後の決定的な一撃になる
研究者いわく、
砂糖の多い食事は健康に様々な影響をあたえるが、それだけではない。今回の研究によれば、砂糖は男性のメンタルにも大きな影響があるようだ。
その理由にはいろいろなものが考えられるが、おそらく砂糖入りのドリンクやお菓子が最後の決定的な一撃になるのではないか。
とのこと。要するに、砂糖の消費量が多いような人は、もともと不健康なライフスタイルを積みか重ねていて、そこに甘い菓子やソフトドリンクが追い打ちをかけているのではないかって考え方ですね。
もっとも、この手の研究では「砂糖がメンタルの悪化を起こす」んじゃなくて、「メンタルが悪化した人が砂糖を求める」のではないかって考え方がつきものなんですが、この調査ではそのへんもチェックしてまして、
統計データによれば、リバース効果はみられなかった。すなわち、メンタルが悪化した人たちの、その後の砂糖の消費量に変化はなかった。
って結果だったそうな。やはり砂糖が悪さをしているのかなーという印象であります。
まとめ
ちなみに、1日67gの砂糖ってのは、ヤクルトだったら7本分ぐらいで、コカ・コーラだと700mlぐらい。板チョコだと2.5枚ぐらいで、ショートケーキなら1.5個ぐらい。
これをどう取るはか個人差でしょうけど、個人的には「意外とすぐに行っちゃうレベルだなー」と思いました。もちろん、これは「砂糖で鬱になる!」みたいな話ではまったくないものの、とりあえずそれなりに注意をしとくのがよいかと存じます。