結局、モテるためには「あれ」が一番大事じゃないですか?という実験
世の中にはいろんなモテテクがあるわけですが、「結局、モテに一番効くポイントは“あれ"じゃないですか?」って提案するデータ(1)が出ておりました。
これはロチェスター大学の研究で、6つの実験で構成されております。だいたいどんなものかと言いますと、
- 100人の男女を集める
- 参加者に、別の異性とオンラインチャットをしてもらう
- チャットした相手への好感度を5点満点で採点させる
みたいな感じです。ここで参加者とチャットしたのは研究者が雇ったサクラで、全員と似たような会話をするように調整されております。
でもって、この時にチャットの終わり方を2パターンに分けてまして、
- 好き好きグループ:最後に「用事があるのでこれで会話を終わります。つまらない1日だったけど、あなたとの会話は最高でした!」と好意を伝える
- 無関心グループ:最後に「用事があるのでこれで会話を終わります。では!」とだけ伝えて対話を終わらせる
みたいにして様子を見たんだそうな。この論文ではいろんな実験が行われてますが、要するに「直接的に好意を伝えたら、相手の好意はどう変化するのか?」ってところを調べたわけっすな。
その結果はと言いますと、
- 好き好きグループの高緯度は平均で3.15ポイントだったのに対し、無関心グループは2.73ポイントだった
だったそうな。「人間は好きと言われた相手を好きになる」みたいな言い方をしますが、あらためてその正しさが確認された形であります。モテの基本みたいなもんですな。
ちなみに、この研究では長期的な男女関係についても調べてるんですが、やはり相手に「好きだ!」と伝えまくったグループのほうが長続きする傾向があったとのこと。そりゃそうでしょうなぁ。
研究チームいわく、
傷つきたい人は誰もいない。そのため、自分を拒絶するような相手とは本能的に距離を置いて身を守ろうとする。
相手がこちらに興味を持っており、自分のことを受け入れてくれているという自信があるほど、人間はその相手に性的な欲望を持ちやすくなる。
この性的欲望は、私たちに「この人は自分にふさわしい相手だ」という直感として体験される。そのおかげで、私たちは価値あるパートナーを追いかけるモチベーションがわくのだ。
とのこと。とにかくこちらの好意を伝えて、相手に「興味」と「受容」という2つの安心感をあたえてあげるのが大事なんだ、と。
もっとも、過去には「初対面の異性との再会率をアップさせたいなら『相手が好きかどうかわからない』と言え」みたいなデータもあるんで、ここらへんの使い分けは難しいところではあります。ただし、データを見てると「あえて興味がないふりをする」って戦略は上級者向けな感じですんで、基本的には好意を全開に伝えるのが楽でいいんじゃないすかね。