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目標は“楽しい”が9割:大事さより「その場のご褒美」が粘りを生む理由

  「貯金するぞ!」「減量するぞ!」などと気合を入れてみたものの、数ヶ月でフェードアウトしてしまい、気がつけば元の生活にもどっていた……なんて話は、誰にでも心当たりがあるでしょう。目標が達成できないって悩みは、常に耳にするところです。   で、最近の研究( R )も「目標が続かな...

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ミッドライフ・クライシスは本当か?最新12万人調査が示す中年期のメンタルの真実

    「40代〜50代は“幸せの底”だ」みたいな話がよくありますな。いわゆる“ミッドライフ・クライシス”ってやつで、ドラマや映画でも、この時期は「何か大きな変化を求める時期」として描かれがちだったりします(中年男性がバイクを買って旅に出たりとか)。   確かに、40〜50代は仕...

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偽記憶の意外な力|脳科学が教える“間違った記憶”のポジティブな活用法

    「前に一緒に見た映画、おもしろかったよねー」みたいな話をした後で、相手から「それ違うよ」と訂正された経験はないでしょうか。私はめっちゃよくありまして、しょっちゅう記憶違いを指摘されております。   にしても、これは考えてみると不思議な話で、“記憶”ってのは人間のアイデンテ...

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アドベンチャーセラピーとは?自然で不安や気分の落ち込みを改善する科学的メソッド

      「 アドベンチャーセラピー(Adventure Therapy:AT)の効果がすごいぜ! 」と結論づけたメタ分析( R )が出てましたんで、内容をチェックしときましょう。ATってのはあんま耳慣れないワードですが、研究チームの定義から紹介すると、   心理の専門家が自然...

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数字社会に奪われた主導権を、数学で取り戻す方法とは?を書いた本を読んだ話

      『 ロビンフッド数学( Robin Hood Math ) 』って本を読みました。著者のノア・ジャンシラクーサ先生はベントレー大学の数学者で、本書はあらゆる価値や評価が数字で表される現代を、どうやって生き抜くべきかをまとめた一冊になっております。   SNSのフォロワ...

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BMIの時代は終わり?これからは「ウエスト÷身長」が健康の新指標じゃないの説

    健康診断で「BMI(ボディ・マス・インデックス)」の数値を見て、一喜一憂したことがある人は少なくないでしょう。健康レベルを診断するための定番の指標ですからね。   ただし、近年はBMIへの批判も増えてまして、たとえば「体重が標準なのに健康を害している人」や「見た目はがっし...

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今週末の小ネタ:筋トレ前に朝食は食べるべきか?コラーゲンサプリで肌は若返るのか?「電子タバコは安全」はウソ?

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。  

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「脳に効く菌」の最新事情:認知機能とプロバイオティクスの関係とは?

    「 プロバイオティクス(善玉菌サプリ)って頭をよくしてくれるのでは? 」みたいな考え方が昔からあるんですよ。乳酸菌やビフィズス菌が腸に良いのは常識ですが、どうやら脳にも良い影響を与えるらしいんだよなーって話ですな。   ただし、それがどこまで意味があるかについては謎が多か...

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トレーニング効果に男女差はあるのか?性差を気にせず理想の体を手に入れる科学的アプローチ

    「女性は脂肪を燃やしやすい!」とか「男性は筋肉がつきやすい!」とか、運動に関する男女の差に関するネット記事を読んだことがある人もいるかと思います。だからこそ、男女でトレーニングの内容を変えねばならないのだ!みたいな考え方ですな。   では、この考え方が正しいのかと言います...

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「1日10分で幸福度が上がる」科学が証明したシンプル習慣とは?【17,000人が実践】

  「 1日10分でメンタルが改善するぞ! 」って研究( R )がおもしろかったんで、内容をチェックしておくと役に立ちそうであります。   これは世界の169カ国から17,598人もの超大規模サンプルを分析したもので、まずは研究のデザインを簡単に見てみましょう。   対象者 :1...

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「脳を使うとカロリーを消費する」は本当か?:科学が教える“脳疲れ”の正体

  仕事や勉強の後に「今日は一日中座ってただけなのにグッタリだ……」と感じるのはよくあること。私も1日中本にとりかかってたりすると、正直20キロのランニングよりも疲れたような気分になったりします。   で、そんなときに気になるのが、「 脳はどれぐらいのエネルギーを消費してるんじゃ...

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ダイエットはうつの原因になる?最新研究が示す“本当のリスク”と対策

  「ダイエットを始めたら、なんかメンタルが落ち込んだ……」という経験がある方もいらっしゃいましょう。食事を減らしたせいで気分が沈み、以前よりも元気が出ない……みたいな状態ですな。実際、体重や食事に気を使いはじめると、メンタルにも少なからず影響が出ることはよく知られるところですか...

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【イベント告知】8/26発売の新刊『社会は、静かにあなたを「呪う」』の出版イベントをやります!

  ということで、『 社会は、静かにあなたを「呪う」 』という新しい本が8/26日に出ます!   本書の詳しい内容については後日またお伝えしますが、とりあえずAmazonの概要欄を引用しておくと、こんな感じです。   ネットニュースやSNSで以下のようなメッセージを耳にしたことは...

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ウォームアップって本当に必要?──筋トレの常識に科学が突きつけた意外な事実

        筋トレの前にウォームアップをする人は多いでしょう。本番の前にとりあえず軽く1〜2セット挟んだり、ちょっとエアロバイクを漕いでおいたりして、筋トレのパフォーマンスを高めようとするやつですな。   ところが最近、「 ウォームアップって過大評価されてない? 」と思わせる...

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今週の小ネタ:IQが高い人は「未来を当てる」のがうまい、「几帳面な人」ほど子どもが多い、認知症の診断には平均3.5年もかかる

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。  

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【報告】手軽で美味くて健康になれる最強の「ナッツグラノーラ」を作ってます!

  「ちょっと小腹がすいたな……でもコンビニお菓子は避けたいし、プロテインだけじゃ気分が乗らんのよ」って瞬間はありませんでしょうか? 私はよくあります。   私の場合、そういうときは「とりあえず パレオプロテイン で様子を見る」ってのが定番だったりしますが、たまには「たんぱく源以...

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子どものスマホ依存はなぜ起こる? 最新132本の研究でわかった意外な原因と対策

    「うちの子、スマホ漬けになってて心配……」みたいな話を耳にする機会が増えてきた昨今でございます。子供に限らず、そもそも自分がスマホ漬けなんだけど、これって大丈夫なんかな……みたいなお悩みを抱えている方もいらっしゃいましょう。   そんななかで、最近おもしろいメタ分析( R...

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「いい人」は本当に幸せか?──科学が明かす道徳と幸福のリアルな関係

  「 道徳的な人は幸せなのか? 」ってテーマを調べたナイスな研究( R )が出ておりました。直感的に考えてみると、   いつも他人に親切にしている人 正直で、不正をしない人 自分より他人を優先する人   みたいにモラルがある人ってのは、「人のために尽くせるのは幸せそうだな」とか...

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運動が楽しくない原因は「炭水化物の質」だった?最新研究が示す意外なメンタル効果とは

   筋トレやランニングなどを続けていると、「最近なんだか楽しくないな……」みたいな気分になることはよくあるわけです。いわゆるバーンアウトの前段階に近い状態でして、その原因としてはフィジカル面よりもメンタルの問題が大きいと思われがちだったりします。が、最近の研究( R )では、「...

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プライバシーが崩壊する時代に、自分らしさを守る方法とは?を考えた本を詠んだ話

    『 見知らぬ人と親しい人: プライベートライフの盛衰(Strangers and Intimates) 』って本を読みました。著者のティファニー・ジェンキンズさんは文化史家で、エディンバラ大学美術史の名誉フェローらしい。   本書は人類の歴史をもとに「パブリックとプライベ...

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腸内環境を整える!ブラックカラントとPHGGが腸の乱れに激しく効くかもしれない件

    「 腸内環境は大事! 」って話はさんざん書いてますが、新しい研究( R )は「 ブラックカラント(黒スグリ)とPHGG(部分加水分解グァーガム)でお腹の調子が改善だ! 」って話になってて面白かったです。   これは日本の大学で行われた実験で、ラグビー部員を対象に腸内環境を...

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あなたの幸福感を高める「ネイチャー・コネクテッドネス」を判断する14問

   「自然とのつながりが大事だぜ!」って話は、このブログでもさんざん書いております。「 最高の体調 」でも結構な分量を割いて自然の素晴らしさを強調してまして、私も定期的にキャンプやトレイルランニングにいそしんでおります。   自然とのつながりがメンタルに良いって話はいくつも出て...

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「最高の体調プログラム」の9期生を募集してまーす

  わたくし、ここ数年「最高の体調プログラム」というオンラインプログラムをやっております。   最高の体調プログラム 書籍のメソッドを実践・定着させるために著者鈴木祐氏監修の元、オンラインプログラム化!   「本やブログを読んでやるべきことはわかっているのに、なぜか続かない……」...

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今週の小ネタ:「モテる男は筋肉がある」は本当か?恋愛の条件に「学歴」や「年収」はどこまで大事か?デジタル恋愛DVをする人の特徴とは?

  ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。

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脳の予測がカギ?「疲労」と「努力感」を区別してパフォーマンスを上げる方法

  皆さんも運動中に「もうムリ!」って感じたことが、1度や2度ならずあるのではないでしょうか? たとえばHIITしていて、もうダッシュで40秒を過ぎたあたりから、急に足が重くなって動けなくなるあの感じですね。もちろん体は疲れてるんですが、それだけじゃ説明がつかない感覚ってのがあり...

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最もモテる男性体型が判明!BMI・体脂肪・肩幅の黄金バランスとは?

    「男は細マッチョがいい!」「いや、筋肉ムキムキこそ最強!」みたいな論争があったりしますが、そこで「魅力がある男性の体形とは?」を調べた国際的な研究( R )が出ておりました。“モテ体型”ってのは世界的に共通するのか?って問題ですな。   この文献は理論パートと実験パートに...

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クレアチンでアンチエイジング?血管機能と代謝改善の最新研究結果を解説

   クレアチンと聞くと「筋トレ好きのサプリ」というイメージが強いはず。クレアチンは長年にわたってスポーツの分野で使われてきた定番サプリで、私も昔からお世話になってますし、筋トレ勢なら一度は試したことがあるでしょう   なぜクレアチンが効くのかといいますと、ざっくり言うと「ATP...

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現代女性こそ筋トレすべき!元敏腕女性記者が50歳でボディビルダーになった理由を書いた本を読んだ話

    『 LIFT 』って本を読みました。著者のアン・マリー・チェイカーさんは元ウォール・ストリート・ジャーナル記者で、50歳でプロの女子ボディビルダーの世界に飛び込み、現在は「筋肉こそが女性の人生を変える!」と熱く主張している方なんだそうな。女性の身体については「細いほうが良...

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快眠サプリ「メラトニン」で運動パフォーマンスが爆上がりするかもよー、という実験の話

    みんな大好き快眠サプリと言えばメラトニンですが、最近「 メラトニンで運動のパフォーマンスが劇的に上がるかも! 」って研究( R )が出ておりました。   念のため、メラトニンについて簡単に整理しておくと、こいつは脳の松果体から分泌されるホルモンで、私たちの睡眠・覚醒サイク...

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エナジードリンクの9つの効果と注意点|知っておくべきカフェインの真実

      「 エナジードリンクってどんな意味があるの? 」って問題について、徹底したレビュー( R )が出ておりました。   これはエナジードリンクの効果について、既存の科学文献をエビデンスに基づいて評価したレビューで、   「エナジードリンクは体重管理に役立つ?」 「エナジー...

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今週の小ネタ:プチ断食で痩せる?睡眠改善する?「炎症性の食事」は細胞を老化させる?フィッシュオイルでよく眠れる?

  ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。  

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カフェインの意外な影響とは?心臓・睡眠・活動量をガッツリ調べた研究の話

  朝イチのコーヒーがないと頭が働かない、トレーニング前にカフェインを摂らないとやる気が出ない……みたいな方は多いでしょう。私も朝にコーヒーを飲まないと、まともに脳が動かない体になってしまいました。  

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脳に良く効く最新データ3選:脳に効く スポーツ、ADHDに良い運動、VRで脳が改善

  「脳の働きを改善する方法!」みたいな研究がいくつか出てたんで、ここでまとめてご紹介しておきましょう。  

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「ウソ」と「カンニング」の違いとは?心理学で判明したAI時代の不正行動の正体とは

       「AIで文章を作りまくってます!」という方は多いでしょう。私もめっちゃAIに依存してまして、日々のメールなどはだいたいChatGPTに書いてもらってます。最近は書籍も書いてもらいたいと思ってるものの、本の執筆についてはAIを使うことで逆に必要な手間と時間が増えちゃい...

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怒りが快楽になる理由:復讐の科学と“許し”の脳内作用とは

    『 復讐の科学(The Science of Revenge) 』って本を読みました。著者のジェームズ・キンメル先生はイェール大学の精神科医で、本書のテーマは「復讐は感情ではなく、依存症である!」ってものになっております。テレビドラマや映画では“復讐”がカタルシスとして描...

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「普通」って何?がわからないなら、私たちは何を参考にすればいいのか?問題

    かつては、心理学の世界でも「異常」って言葉が使われたもんですが、近ごろは「あんまよくない言葉だよなぁ」って考え方が広がりまして、ちょっと距離を置こうとする動きが強まっていたりします。実際のところ、最近はこの「普通/異常」という分け方自体が、科学としても、実際に人を救うとい...

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鈴木が最近やってる1週間の運動メニューの話【2025年版】

  「いまどんな運動してますか?」ってご質問を定期的にいただくので、最近やってる運動法のまとめです。似たようなエントリは過去にも書いてますが、近年はまた週の運動ルーチンが変わりましたんで、そこらへんをまとめときましょう。  

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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