このブログを検索




item-thumbnail

甘いものを食べるとドーパミンがドバドバ出て依存症になる!って説はどこまで正しいのか問題

    「甘いものをドーパミンが出すぎて依存症みたいになる!」って話は、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。いわゆる“食べ物=合法ドラッグ説”で、「 ドーパミン中毒 」のような本でも取り上げられてましたね。一部には「砂糖はコカインより依存性が高い!」なんて主張もあ...

item-thumbnail

筋トレのテンポは筋肥大に効くのか?──最新メタ分析が出した「拍子抜けする答え」だった件

  筋トレの世界には、「スクワットはゆっくり下ろせ!」「ベンチは3秒かけて下ろして、1秒で爆発的に上げろ!」みたいなアドバイスがよく出回るわけです。いわゆる「テンポ(挙上速度)」問題ってやつで、昔から一部のマニアが異常に熱い議論を繰り広げてきたテーマなんですよ。   特に「エキセ...

item-thumbnail

【新発売】1年半かけてようやく完成。「腸ファイバープロテイン 抹茶味」が11月中樹に出ます!

     2023年の発売 以降ご好評をいただいている、「 ハイブリッド腸ファイバープロテイン 」。 市販のプロテインにありがちな健康問題 をクリアした良質なプロテインを使いつつ、さらに腸内環境にもめっちゃよいレジスタントスターチを配合した商品で、個人的にも毎日愛用しております。...

item-thumbnail

今週の小ネタ:1日8時間座ると老化が2倍進む!? ヨーグルトに“痩せ菌”を入れたらウエストが減る!? ザクロジュースで眠れる!?

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。  

item-thumbnail

赤色光で毛が生える!? ミノキシジルと同等の効果という驚きの研究の話

        薄毛の治療といえば「ミノキシジル」がド定番。「毎日塗っていれば、とりあえず毛は守れる」という安心感がありまして、個人的にも 5%のミノキシジル を愛用してるわけです。その効果はよくわからんですが、おそらく予防にはなってるんじゃないかなー、と。   そんな状況下、近...

item-thumbnail

ナッツは「遺伝子を操る」スーパーフード?──ナッツが炎症・酸化ストレス・血管の健康を変えるかもな件

    「 ナッツは体にいい! 」ってのは有名で、複数のデータをもとにしつつ、私も最近 は最強の「ナッツグラノーラ」を作ったりしてる わけです。確かにナッツはハイカロリーなんだけど、栄養が詰まりまくったナイスな食品なのは間違いないもんで。   でもって、新たにチェックした最...

item-thumbnail

1日5分で体は変わる!──最新研究が示す超ミニマル筋トレ「エクササイズ・スナック」の力

        「 1日たった5分の自重トレーニング でも体に良い効果がある!」というデータ( R )が出ておりました。「筋トレは時間がかかる」「ジムに行かないと意味がない」──そう思って筋トレができていない人には、めっちゃ良い話じゃないでしょうか。     たった5分の筋トレで...

item-thumbnail

理想の自分に浸りすぎると現実が壊れる──心をむしばむ妄想依存に気をつけようぜ!って研究の話

  スーパーのレジに並んでいるときなどに、ふっと意識が飛んで、前回の旅行を思い出したり、まだ見ぬ未来の自分を想像したり──みたいなことは誰にでもありましょう。こうした現象は学問の世界では「 白昼夢 」などと呼ばれてまして、多くの人にとってめっちゃ当たり前の体験であります。   あ...

item-thumbnail

「いい人」でいすぎると、自分を見失う?──“フォーニング”という生き残り戦略について語った本を読んだ話

  「 いい人すぎ(fawning) 」って本を読みました。著者のイングリッド・クレイトン博士は臨床心理士で、EMDRなどを使ったトラウマ治療にくわしい人なんだそうな。   で、このタイトルのフォーニングってのは、最近の心理学でよく見るテーマで、 ざっくり言えば「いい人すぎる」状...

item-thumbnail

「運動で頭が良くなる」問題の最新知見──科学が示した10代までの最強ブースト法

  「 運動で頭が良くなる! 」って話に関して最新のメタ分析( R )が出てましたんで、内容をチェックしておきましょう。まず結論から言っちゃうと、   18歳未満の子どもやティーンが運動をすると、実行機能・注意力・ワーキングメモリといった認知機能が有意に伸びるよー。頭が良くなる運...

item-thumbnail

今週の小ネタ:手の動きで学習効率がアップするぞ!手の動きで感情がバレるぞ!うつ伏せで寝ると夢がカオスになるぞ!

  ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。

item-thumbnail

「青い藻がダイエットに効く?」──スピルリナのメタ分析をチェックしてわかること

    スピルリナの効果を調べたメタ分析( R )が出ておりました。こいつは当ブログでも 何度か取り上げてきたサプリ で、まだ研究が必要ながらも「健康の維持に使えるかも?」と思わせてくれるデータがチラホラ出てきてたりします。   スピルリナってのは藍藻類(シアノバクテリア)の一種...

item-thumbnail

知らない人とも一気に仲良くなる2分間──“共有瞑想”の科学

    「人とのつながりは大事だ!」なんて話は、もう死ぬほど書いてまして、孤独はタバコや肥満よりも死亡リスクが高いなんて研究すらあるわけです。逆に親密な人間関係は幸福度を底上げするだけでなく、免疫力やストレス耐性まで強化する傾向がありまして、「社会的なつながり」が人間の健康に欠か...

item-thumbnail

人生はスタートアップの経営と同じだ!とハーバードの先生が主張する本を読んだ話

    『 幸福のファイル(The Happiness Files) 』って本を読みました。著者のアーサー・ブルックス博士はハーバード・ビジネススクールとケネディスクールで教える心理学者で、幸福研究の世界ではもっとも著名な人物のひとりっすね。日本でもいくつか邦訳書が出てまして、「...

item-thumbnail

操られる私たち── 世界トップレベルの行動経済学者サンスティーン教授が「マニピュレーション」の正体を語る本を読んだ話

      「あなたは自由に選んでいる」と思っていても、実際にはそうじゃない。   『 操作(Manipulation) 』って本を読みました。著者のキャス・サンスティーン博士は、オバマ政権でホワイトハウスに勤務し、行動経済学を公共政策に応用してきた第一人者。しかも世界で最も引用...

item-thumbnail

幸福を追うと失敗するから、人生に根を張れ!というアステカ哲学の本を読んだ話

    新刊『 社会は、静かにあなたを「呪う」 』の第2章では、「幸せになりたい!」と願うと失敗するよーって話を書いております。幸せは人類共通の願望なんですが、そもそも「幸せ」なんて定義もあいまいだし、いつまでも続くものでもないですからね。なので、「幸せを追いかければ追いかけるほ...

item-thumbnail

睡眠は「時間」より「リズム」だった──不規則な眠りがメンタルを蝕むワケ

      「睡眠は1日8時間とりましょう!」ってのは、もはや耳にタコができそうなアドバイスでしょう。もちろん睡眠時間は健康に直結する重要ファクターなので、睡眠不足はできるだけ避けたいところです。   ただし、近年の研究では「どれだけ寝るか」よりも「いつ寝るか」のほうが心身に大き...

item-thumbnail

今週の小ネタ:最も死亡リスクが下がるコーヒーの飲み方と量の話、オシャレな場所でデートしても効果がない説

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく 興味深い論文を紹介するコーナー です。  

item-thumbnail

「脚を守る最強の武器は“バネ力”だった」─ランニングのリスクを下げるための最新知見

    ランニングは「バネのスポーツ」などと申します。我々の筋肉と腱は“伸び縮みするゴムバンド”のような役割を果たしてまして、一歩ごとに伸びては縮んでエネルギーをリサイクルしてるんですよね。一説には、このリサイクルにより、走るエネルギーの半分近くをまかなってるとも言われまして、つ...

item-thumbnail

 「ラーメン好きは早死にする」って本当?──山形コホート研究から見えた、ラーメンとの付き合い方

    ラーメンは確かに美味いんですが、なにせ美味すぎるのが難点。高塩分&高脂質が体に悪いだろうなーとはわかっていても、好きな方はなかなか止めるわけにもいかんでしょう。   では、実際のところ、ラーメンはどこまで体に悪いのかってことで、「山形コホート研究」という疫学調査( R )...

item-thumbnail

暑さに勝つサプリはどれ? ネットワークメタ解析が導いた「メントール&タウリン」の秘密

      「まだまだ暑い!」ということで、夏の暑さ対策に役立つサプリを調べたデータ( R )が出ておりました。   これはアスリートを対象にしたメタ分析で、「暑い環境でどうパフォーマンスを落とさないか?」ってのがテーマ。これは今のスポーツ科学における最重要テーマのひとつで、従来...

item-thumbnail

「Who」と「What」のズレが人生を空虚にする?使命を取り戻す科学的ヒント

『 ミッション・ドリブン(Mission Driven) 』って本を読みました。著者のマイク・ヘイズさんは元ネイビーシールズ司令官で、2,000人規模の特殊部隊を率いたのち、ホワイトハウスで政策を立案し、さらに民間企業の経営幹部としてもキャリアを積んだ凄い人なんだそうな。ネイビー...

item-thumbnail

メンタルを改善しようとしたはずが、気づけば“セルフケア疲れ”になりがちな理由とは?

  「なんだか気分が重い……」「寝ても疲れが取れない……」みたいなときに、ネットや本で「メンタル改善法」を探す人は多いはず。すると、たいていは以下のようなアドバイスが出てくることでしょう。   朝のルーティンに瞑想を取り入れてみよう! ジャーナリング(日記)で感情を整理してみよう...

item-thumbnail

陰謀論を信じるのは特殊な人ではない? 誰もが陰謀にハマる思考のワナを持ってるから気をつけようねー、という研究の話

      陰謀論が好きな人は 「ワクチンは有害だ!」「月面着陸はウソだ!」 みたいなことを言うわけで、はたから見ていると「なんでこんなことを……」という気分になるはずであります。   その原因はいくつも考えられますが、よくあるのはこんな考え方です。   陰謀論を信じる人は、証拠...

item-thumbnail
item-thumbnail

サウナで筋肉はつくのか?熱の効果をトレーニングに活かすためのガイドライン

  「サウナ」ブームが続く昨今でございます。その健康効果についてもいろいろと言われてまして、   心血管の健康にいいらしい ストレスめっちゃ減るらしい 長寿につながるのではないか   なんて話があったりするんですよね(正直、まだどこまで信じていいかわからないレベルですが)。   ...

item-thumbnail

希望があるだけで「人生の意味」が増すという、ちょっと面白い研究の話

    「人生の意味がわからない……」とか「生きてる実感がない……」みたいな悩みをお持ちの方もおりましょう。物価は上がるし将来は見えないし……みたいな問題については、『 社会は、静かにあなたを「呪う」 』で「いや、そんなに絶望しなくていいよー」って話を書きましたけど、現代では人生...

item-thumbnail

なぜ情報を遮断すると賢くなれるのか?──心理学が教える“選択的無知”の効果

        情報が激増する現代。日々のニュースやSNSの通知、メールの受信音に気を取られているうちに、「あれ?もうこんな時間!?」なんて思ったことがある人は少なくないでしょう。   こんな情報の洪水のさなかにあって、近ごろよく心理学の世界で耳にするようになったのが「 意図的無...

item-thumbnail

【イベント告知と感想戦】9/23に新刊『社会は、静かにあなたを「呪う」』の出版イベントをやりまーす

  ということで、『 社会は、静かにあなたを「呪う」 』って新刊が出まして、ありがたいことに 異例のスピードで3刷 が決まりました。読んでくださった方は、まことにありがとうございます。   つきましては、3刷突破を記念して、新刊の「はじめに」&「序章」&「第1章」を無料で公開する...

item-thumbnail

「目的がないと人間は幸せになれない!」って考え方はどこまで正しいのか問題

    インタビューなどでよく聞かれて困るのが「人生の目的はなんですか?」って質問であります。というのも、わたくし幼いころから人生に目的がない人間でして、1年先の目標を立てるのもめっちゃ苦手。だいたい3ヶ月先のことまでしか計画を立ててなかったりします。なので「何を成し遂げたいのか...

item-thumbnail

「なぜ正しいアドバイスほど嫌われるのか?」──リアクタンス理論で考える人間関係の落とし穴

        友人や同僚にアドバイスをしたが、なぜか相手にムッとされたり、逆ギレされてしまったりといった経験をしたことがある人は多いでしょう。たとえば、友人が高額なサプリメントを定期購入しようとしていたので、「もっと安くてエビデンスがあるサプリがあるよ!」と助言したところ、「余...

item-thumbnail

セット間にボーッとしてるの、もったいないかも?──“アクティブレスト”で筋トレ効率アップの話

    みなさんは筋トレ中の休憩、どうしてます? たいていの人は、ベンチに座ってスマホをいじるか、なんとなくボーッとして次のセットを待っている感じでしょうか。かくいう私も、セット間の休憩は本を読むか論文を読むかのどちらかをやっております。   が、最近の研究( R )では、「イン...

item-thumbnail
item-thumbnail

「喜びがない」と感じる人のための、科学的な4つのアプローチ

   このブログをお読みの方の中には、「なにも楽しいことがないなー」みたいな感情を持っている人もおりましょう。人生に退屈を感じちゃうことは誰にでもあるものの、いつもそんな状態なのは困り者。心理学的にも“喜び”の感情が少ない人は、長期的にメンタルを病みやすい傾向があったりしますんで...

item-thumbnail

ネガティブ思考って本当にダメ?科学が示す「反すう」の新たな可能性とは?

    このブログでは、よく「反すう思考は危険だ!」みたいな話をしております。これは「嫌なことが頭から離れない!」って心理現象のことで、たとえば友達から言われた嫌なことを、「なんであんなことを言われなきゃいけないんだ…」みたいに、いつまでも考えてしまう状態のことですな。   一般...

item-thumbnail

「空腹トレは筋肉に悪い」は本当か?〜最新12週間試験とラマダン研究から読み解いてみよう!〜

      皆さんは、朝にトレーニングしてますでしょうか?私は夕方にトレーニングを行うことが多いんですけど、仕事との兼ねあいで午前に有酸素運動を行うこともあるわけです。でもって私は朝ごはんは食べない派なので、「 空腹で運動するのって筋肉に悪いのか? 」みたいなテーマは昔から気にな...

item-thumbnail

「食べて動け」が最強?──2万人調査で判明した「カロリー×運動と寿命」の意外な関係

      「食べる量を減らせば長生きできる!」という考え方がありますな。これは動物実験の世界では鉄板の話で、マウスやサルにカロリー制限(以下CR)をさせた実験では、   インスリン感受性の改善 酸化ストレスの軽減 細胞修復メカニズムの活性化   みたいな現象が起き、寿命が延びる...

item-thumbnail

心理学から見た詐欺師の行動パターン──感情をハッキングする14の手口をチェックした本を読んだ話

  『 詐欺師の解剖(Anatomy of a Con Artist) 』って本を読みました。著者のジョナサン・ウォルトンさんはリアリティ番組プロデューサーで、過去に「親友」だと思っていた女性に1,000万円超をだましとられた経験をもとに、詐欺師の研究をスタート。被害者や心理学者...

item-thumbnail

「コラーゲンを飲むだけで“瞬発力”が上がる?」という順天堂大×森永の研究がおもしろい件

    皆さん、「コラーゲン」にどんなイメージを持っておられるでしょうか? コラーゲンと言えば「肌がぷるぷるになる」「関節にいいらしい」みたいなイメージが多いかと思いますが、近ごろ「コラーゲンが腱や筋肉の“バネ力”を高めるかも」という研究( R )が出まして、ちょっとおもしろかっ...

ホーム archive

search

ABOUT

自分の写真
1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

INSTAGRAM