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意外と知らない「むくみ」の原因を解消するためのガイドライン

Edema

こないだ友人から「むくみを取るにはどうすればいいの?」と聞かれましたんで、あらためて「むくみ」の問題についてまとめてみることにします。

むくみの原因1・ミネラルのバランスが悪い

顔や足がむくむのは、細胞の間を流れる水が増えるのが大きな原因。体液の量はミネラルで調整されてまして、こいつのバランスが悪いと、全身がガンガンとむくんでいっちゃう。


おそらく、もっとも多いパターンは塩分の摂り過ぎでしょうが、他にもカリウム・カルシウム・マグネシウム・亜鉛の不足が原因になるパターンも少なくないので要注意。特にカリウムが足りない人が意外と多いので、1日に2〜4グラムは摂取したいところです。

むくみの原因2・運動のしすぎ

意外と知られていないのが、運動のしすぎでむくみが起きるパターン。運動のストレスで体内のホルモンバランスが変わっちゃうんですな。具体的には、

  • エストロゲンが増える
  • プロゲステロンが減る
  • テストステロンが減る


といった現象が起きまして、上手く水が排出されなくなります。これを防ぐには、ちゃんと休息を取るしかない感じ。

むくみの原因3・ストレス

運動のストレスと同じように、精神面でのストレスもむくみを引き起こします。この原因もホルモンでして、上記のように各種ホルモンのバランスが崩れちゃうほかにも、ストレスでコルチゾールが分泌された結果、体が水分を保持するほうになっちゃうんですな。


そんなわけで、メンタルはむくみにも悪影響なんで、「アメリカ心理学会が認める、“本当に効く”8つのストレス解消法」あたりを参考に、不安や緊張を減らすのが大事。

むくみの原因4・グリコーゲンの増加

グリコーゲンは内臓や筋肉にたくわえられ、運動時などのエネルギーに使われる物質。こいつのは大量の水分がふくまれてまして、筋肉が少なくて脂肪が多い人は、体内のグリコーゲンが増えることで体がむくんだように見えちゃうケースがあるんですね。とくに低糖質ダイエッターが急に炭水化物を食べると、いきなり体内の水分量が増えてビックリすることも。


もちろんグリコーゲン自体は悪くないんで、この現象をふせぐには体脂肪の量を減らすしかない感じ。グリコーゲンを減らすために炭水化物をカットするのは得策じゃないので、ご注意ください。

むくみの原因5・深刻な病気

ここまで挙げたのは、健康な人にむくみが起きるケースですが、なかには深刻な病気が原因の場合もあるのが怖いところ。具体的には、腎臓の機能不全・切り傷や骨折などの外傷・アレルギーなんかでも、電解質のバランスが崩れてむくみを引き起こす場合もめずらしくはなかったりします。これはもう、個人でどうかできるレベルじゃないので、すぐにお医者さんへ駆け込むべき。

まとめ

そんなわけで、むくみが起きるパターンをざっくり見てきました。私見では、たいていが栄養バランスとストレスが原因でむくみに苦しんでいる方が多い印象であります。お悩みの方は、まずはミネラルのバランスに気を配り、ゆっくり睡眠を取ることを目指すのが大事かなーと思います。


credit: *phototristan via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。