このブログを検索

週3回のトウガラシ料理で死亡率がガッツリと下がるかも?という話

Chilli pepper

  

トウガラシで死亡率が下がる!」って観察研究(1)がちょっと面白いのでメモ。

 

 

これはBMJ(世界5大医学誌の1つ)に出た論文で、中国の健康調査を使って約49万人分のデータを統計処理したもの。4年をかけて全員の食習慣や身体検査を行ったあと、7年後に追加の調査を行ったんですね。

 

 

その結果は、

 

  • トウガラシ料理を食べない人は、週イチで食べる人より全死亡率が10%高い(ハザード比0.90)
  • 週3〜7回のペースでトウガラシ料理を食べる人は全死亡率が14%低い(ハザード比0.86)

 

って感じ。とにかくトウガラシが好きな人ほど心疾患が起きにくく、がんにもかかりにくいんだそうな。この傾向は男女とも同じで、アルコールを飲まない人はさらに効果がアップする(=寿命が伸びる)とのこと。



もちろんこれは観察研究なんで、トウガラシで寿命が伸びることが実証されたわけじゃないですし、サンプルが中国人だけなのも気になるところではあります。が、いっぽうではこんだけデータ数が多い研究も珍しいですし、過去の実験でもトウガラシが糖尿病やがんのリスクを下げるって話は出てますんで、それなりに期待を持ってもよさそう。

 

 

ただしトウガラシはナス科植物なんで、リーキーガット気味な方には向いてないのが残念なところ。わたしも辛いもの好きなんですが、アレルギー体質なもんで積極的にトウガラシは食べられないんですよねぇ…。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

ホーム item

search

ABOUT

自分の写真
1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。