経済学的に正しいデート必勝法とは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/06/blog-post_19.html
「出会い系サイトにおける相手選び」って2006年の論文が面白いのでメモ。
これは、イギリスで最大級の出会い系サイトのデータを分析した研究でして、発表したのは経済学者のマルコ・フランチェスコーニさん。男女の出会いに関する学術論文ってのは意外とあるんですが、なかでも積極的に研究を行っているのが経済学の世界なんですね。
論文によれば3,600人のデータを調べたそうで、その結果あきらかになったのは、
- 女性は背の高い男性を好む
- 女性は金持ちの男性を好む
- 男性はスリムな女性を好む
- タバコは吸わないほうがモテる
- 良い仕事についてるほうがモテる
……そんなんわかってるわ!って感じですが、この研究のポイントは「個人の好みは状況によって大きく変動する」ってところ。「身長は180センチじゃないとムリ!」と主張している女性でも、候補者が低身長ばかりだったら、驚くほど簡単に基準を下げるというんですな。
フランチェスコーニさんいわく、
全体の98%は候補者の状況によって好みを変えた。基準を変えずに最後まで希望を貫いたのは、たった2%だ。高身長、低身長、デブ、ヤセ、高学歴といった特徴に関する好みは、9割以上はデートを申し込む瞬間の状況によって変わる。あなたがデートを申し込む相手は、大きくは市場の状況に影響された結果なのだ。
とのこと。簡単に言い換えますと、
- デートの成否は需要と供給にもとづいており、運命の相手なんていない
- 自分の魅力は周囲との相対評価で決まる
って感じですね。
そんなわけで、経済的に正しいデート必勝法とは、
- 相手の希望が高くてもビビらない
- 自分よりもスペックが低い人が集まる環境に身を置く
の2点になります。いやー、実に経済学らしい身もフタも無い結論ですねぇ(笑)。