メンタルの強化に必要なものを効率よくチェックする「ACTの六角形」
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/03/act.html
昨日「ACTがダイエットに効く!」なんてデータを紹介しました。マインドフルネス系の認知行動療法が、メンタルが原因の食べ過ぎを防いでくれるよーって話ですね。
で、そこで思い出したのが、有名な「ACTの六角形」であります。これは、ACTの世界における「強いメンタル」に必要な6つの要素をモデル化したもので、具体的にはこんな感じです。
ヘコたれない精神を保つには、この6つのどれが欠けてもダメですよーって話であります。異論もありましょうが、かなり納得感の強いモデルではないかと。
このモデルはさらに大きく2つに分類できまして、おおまかには、
- ダメな行動を減らす=受け入れ、思考と現実の切り離し、観察する自分
- よい行動を増やす=いまの瞬間とのコンタクト、価値による方向決め、ガチの行動
といった役割を持っております。ムダな思考には抵抗せずに放っといて、価値に従った行動を増やそうよ!って話ですね。
ACTの本などでは、この六角形が「治療の基本プロセス」として紹介されることが多いわけですが、個人的には「自分に何が足りないか?」を見極めるためのチェック用に使ってます。「まだ観察が足りないな〜」とか「もっと感情を受け入れていかんとな…」みたいに振り返っていくわけですね。
私の場合ですと、マインドフルネス瞑想や脱フュージョンのおかげで、「受け入れ」や「観察する自分」のレベルは上がった気がしますが、いっぽうでは「価値の明確化」のあたりで停滞しております。
「自分の価値観なんてすぐわかるでしょ?」と言ってくる人もいますが、現実的はいろんなバイアスがジャマしてくるんで、本気で見極めようと思うと実は超難しい作業なんですよね。一説には「自分の価値感の裏には苦痛がある」とのことなので、「不快」を手がかりに価値を見出していくのがいいのかも。まぁ、このへんは長期戦ですね(もう41才だけど)。