金スマの「あべこべ体操」に効果はあるのか？
肥後さんの腰痛体操とふくらはぎマッサージに続いて、金スマで紹介された「あべこべ体操」の話を。
で、著者さんのサイトを見ると、あべこべ体操は「フェルデンクライスメソッド」なる技術がベースになっているらしい。これは初耳。
フェルデンクライスメソッド協会の説明によりますと、
このメソッドは、身体に心地よい動き（呼吸や声、目や口、腕や脚、背骨や骨盤などの部分的或いは全身の動き）を通し、全身の骨格や筋肉がどのように連携して動いているのかを詳細に体験することで、脳を活性化し、神経系を通してより自然で質の高い動きと機能を身につけていく、学習のためのレッスンです。
とのこと。よくわからんのですが、ゆっくりした動きで自分の体に意識を向けるあたりは、アレクサンダーテクニーク（演劇界でよく使われる身体調整法）に近いかな。
で、フェルデンクライスに関しては2005年にちゃんとした研究が行われていて、６件のうち５件で「首と肩の痛みに効果あり」との結果が出ておりました。実験の全体数が少ないんでハッキリは言えないですが、悪くない成果なんじゃないでしょうか。
そもそも、フェルデンクライスの動画を見ると、基本的にヨガと瞑想を組み合わせた技っぽいので、「あべこべ体操」が主張する大人の肩こり・腰痛改善及び予防、ストレス軽減の効果が出るのも不思議じゃない感じ。
金スマで紹介された他の２つ（肥後さんの腰痛体操とふくらはぎマッサージ）に比べると、唯一まともなテクニックなのは間違いないでしょうねー。
