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うつ病治療用のゲーム「SPARX」が思いのほか素晴らしい件


若者のうつ病を治すために開発された、「SPARX」ってゲームがありましてね。ちょっとプレイしてみました。



SPARX」はニュージーランドの医師チームが作ったゲームで、ファンタジー系のRPGで遊びながら認知行動療法の基本が学べる画期的なソフトなんですな。なんでも「SPARX」をプレイした患者の43.7%が完治したそうで、これは楽しみであります。


ゲームを始めると、ネイティブ・アメリカン風のガイドキャラが出現。非常に簡単な英文なので、英語学習者にもいいかもしれません。


自分のキャラの髪型やファッションを設定。


まずはガイドキャラから、感情に関する質問があります。


で、いまの自分のうつレベルがわかる仕組み。ゲームを進めつつ、この棒グラフを低くしていくのが目標なわけですね。


ゆがんだ思考が感情に悪影響をおよぼすという、認知行動療法の基本をちゃんと教えてくれます。


ゲームの内容は、失われた宝石を探して世界のバランスを取り戻そう!みたいなよくある感じ。敵との戦闘はアクションゲーム形式になってまして、ボヤッとした煙みたいなターゲットをマウスでクリックして撃ち落とします。


「ミスト」タイプの謎解きもあったりします。


 途中で出会ったキャラが、深呼吸のテクニックを教えてくれました。こうやって少しずつ認知行動療法の基本テクニックを学んでいくわけですね。


ひとまず1個目の宝石を取り戻して初プレイは終了。全ステージが終わるには4~7週間ほどかかるらしい。


いやー、これは意外なほどよくできてます。この手のゲームってシンプルすぎて面白くないものが大半なんですが、「SPARX」はちゃんと作りこんであって、先に進めたくなる仕上がり。iOS版も予定されているみたいなんで、公開されたらガッツリ遊んでみるつもり。日本語版を出してくれればいいんですけどねぇ。



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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。