手を90秒ほど握るだけで記憶力が上がるぞ！というモントクレア州立大学の実験

Hand

世の中にはいろんな記憶術があるわけですが、「手を握ると記憶力が上がるよ！」ってデータ(1)が出てておもしろいです。

これはモントクレア州立大学の実験で、51人の学生に「72個の単語を記憶してください」と指示したうえで、全体を5つのグループに分けております。

思わず「なんでこんな実験したの？」と聞きたくなる感じですけど、実は過去に行われた別の研究では「手を握ると脳の特定のエリアが活性化するよー」って出てたりするんですな。

手と脳はガッツリつながってるんで当たり前なのかもしれませんが、そんなわけで「手を握ると記憶力が上がるかも？」と考えたわけっすね。

さて、実験の後で単語テストを行ったところ、結果は以下のようになりました。

ってことで、予想したとおり手を握った方が単語の記憶数はアップしたらしい。研究者いわく、

この実験は、シンプルな体の動きによって一時的に脳の機能が変わり、結果的に記憶力が改善する可能性を示した。果たして、手を握る行為が言語や空間的な能力も改善するのかは、今後の調査が必要になるだろう。

とのこと。正直、統計的な有意差としては大したことがないんですが、なかなかおもしろい結果ではないかと。

ちなみに、この研究だと「左手を握る→右手を握る」を試した人には大した改善が出てないんですけど、これは参加者がみんな右利きなだったからかも。左利きの場合は、左手を握りながら記憶して見たほうがいいのかもですねー。

まぁ体を動かすと脳が改善するのはいまや常識ですが、手をギュッと握るだけで脳が活性化するってのはちょっとおもしろいもんですな。個人的には歩きながら勉強するのがベストではないか？とも思うものの、手軽な方法として手を握るのもアリかも。

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